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2018年01月
2018.01.24
I先生
昨年の夏期講習以来、あらためて師につきたいと願っていたところ、東京音大で講師をしていらっしゃる先生に教えて頂けることになりました。
今日はそのレッスン初日。
落ち着いた出で立ちで、精神的なゆとりを感じさせる、同年代の女性。
既に先月、電話でプロフィールなどをご紹介して頂いておりました。
フランス留学され20年以上をそちらで生活し、海外でオーケストラと演奏されたり、マスタークラスのレッスン等、ご活躍されている多忙な先生です。
ですが驚くほどに謙虚で、音楽を追求する姿を示されていらっしゃいました。
私の好きな言葉に、「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」というのがあります。
自身はなかなか実らないので私のことではありません。。。
こういう謙虚な生き方をされている人を見ると、応援したくなります。
-----話は飛びますが-----
BS1で一昨年に放映された”もうひとつのショパンコンクール”~ピアノ調律師たちの闘い~ というピアノ愛好家には興味深い番組がありました。
2015年秋に開かれたショパン国際ピアノコンクール。5年に1度、若手ピアニストたちがしのぎを削るスターへの登竜門。
そして、コンクールで採用されたピアノメーカー4社にとっても世界にアピールする最高の舞台。
どれだけ多くのピアニストに選んでもらえるか。優勝者を出すことができるのか。
その命運を握る調律師たちのほとんどが今回、日本人だった。そして、次々と困難が彼らに襲いかかる。
果たして栄冠をつかむのは誰か。。。
調律師さん達が、コンクールの舞台裏でこんな苦労・闘いがあったんだぁ。
そしてコンクール出演者への思いやり(ほていの焼き鳥缶を用意したり)・優しさに感動しました。
-----私もこの放送を観ておりました-----
なんと、I先生の旦那さまは、その調律師さんとのこと!
今日は初対面ながら音楽談義が長引いた為、実技レッスンはなく、次回の予約をして帰宅の途に着きました。
レッスン料は無料でしたがお話しが楽しかっただけに恐縮してしまいました。
I先生、末永くよろしくお願い致します。
2018.01.19
パオロ・ファナーレ
2018年、新たな気持ちで一日一日を大事に、目標に向かって過ごしていきたいと思っています。
。。。正月明けに身内に不幸があり、心の整理がつかぬまま。。。
パオロ・ファナーレ&菅 英三子(すが えみこ)さんのデュオ・リサイタルを聴きに四ツ谷にある紀尾井ホールに足を運びました。 『珠玉のベルカント・シリーズ2018』
イタリアの若手テノール、パオロ・ファナーレさんと日本でも実力ナンバー・ワンのソプラノによる魅惑のデュオ・リサイタルです。 ピアノは浅野菜生子(あさの なおこ)さん。
自分自身、悲しみがまだ癒えぬまま、二人の二重奏の柔らかな美声を聴いたら、号泣してしまうのではないかと不安がありましたが、それは杞憂に終わりました。
パンフレットのパオロ・ファナーレの写真は、ちょっとやんちゃな青年風のテノール歌手。
最初にイタリア人らしい陽気でラフな出で立ちで、颯爽と現れました。
歌いあげる曲の表情がとても豊かで、感動もひとしおです。パオロ・ファナーレの歌う姿は、直立不動とは大きく違い、全身に動きを伴って聴衆に訴えかけてきます。その美声だけでも惹きつけられるくらいなのに、こうした動きがまた多くのファンの心を掴むのでしょう。新鮮に感じました。
【プログラム】パオロ・ファナーレ:★ 菅 英三子:☆
ドニゼッティ:《ドン・パスクァーレ》よりセレナータ”なんと心地よい”★
ドニゼッティ:《ランメルモールのルチア》より”あたりは沈黙に閉ざされ”☆
ロッシーニ:《セビリャの理髪師》より”空はほほえみ”★
ヴェルディ:《リゴレット》より”愛こそ命、心の太陽だ”☆&★
ヴェルディ:《リゴレット》より”慕わしい人の名は”☆
ドニゼッティ:《ラ・ファヴォリータ》より”やさしい魂よ”★
---休憩---
モーツァルト:《後宮からの逃走》~”コンスタンツェよ!君に再び会えるとは!”★
モーツァルト:《後宮からの逃走》~”ああ、私は恋をして幸せでした”☆
トマ:《ハムレット》より”私も仲間に入れてください”☆
グノー:《ロメオとジュリエット》より”ああ、太陽よ昇れ”★
グノー:《ロメオとジュリエット》より”あなたを許します”☆&★
アンコールに応えまた美声を披露。拍手と共に更にアンコールに応え、(アンコール6曲くらい)
21時終了予定が21時半頃まで会場は沸きあがりました。
心の悲しみは続きそうですが、この時間だけはそれらを忘れ二人のノーブルな歌唱に酔いしれたひとときでした。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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